先日本屋に行った時何となく育児関係の本を色々と見た。よく出てくるワードはやはり「子どものために」とか「子どもを幸せにするために」とかだ。どこを見ても子ども子ども子どもばかりで、どこにも「親」がない。これでは子育てとは子どもが中心で、親はまるで付録みたいではないか。これで本当に子育てが上手くいくと思っているのだろうか。
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子どものためにという呪縛
育児関係の本を出すほとんどの人は、子どものことだけを考えている。子どもにとってどうするのが良いか。子どもはどう育てると良いか。そんなのばかりだ。
だが実際にそれを実践するのは親だ。そして子どものことだけを考えた子育て論に踊らされ、親は子育てに疲弊していく。よく目にする子育て論は確かに正しいかもしれないが…正直気に入らない。親は子どもを育てる道具じゃないのに、あたかも親は子どもを育てるためにいるというような扱いだ。
(もしかするとこの辺もシュフを軽んじてきた歴史が影響しているのかもしれない。かつては子育てをするのはシュフだけの仕事だったから。)
子どもにとっては確かに最高だろう。子どものことだけを考えた子育て論は、子どもにとってはこの上ない待遇だ。だがそれを維持するために親は時間と労力を支払い続けなければならない。全ては「子どものために」という呪縛が親にそれを強いるのである。
家事には時短があるのに育児にはない
時短家事と検索すれば色んなサイトが出てくるし、本屋に行けば時短を謳った本がずら~っと並んでいる。でも育児にはそういう本はない。
それは何故かというと、おそらく「子どものことで手を抜いてはいけない」からだろう。だが本当にそうか?子どものことだから手を抜いてはいけないのなら親は一体どこで手を抜くのか。
家事で手を抜く?正直に言うが俺は子どもの相手の方が家事より千倍大変だ。あれほど嫌いだクソだと言いきった皿洗いも、子供の相手をしないで済むなら喜んでする(笑)それほど子どもの相手は大変なんだ。
だから時短というか、手を抜いたりするのはむしろ子育ての方だ。家事なんて子どもがいなければ速攻で終わるんだから。
家事育児は楽しいだけじゃない
今はシュフ業だけに専念するのが難しい時代だ。SNSの登場で様々な仕事が登場し、それを支えるツールも無数に登場した。そして家で家事をしつつ子育てをし、子育てをしつつ家事をしていると、それらは特別魅力的に見える。俺がシュフ業の傍ら始めたSNS発信にのめり込んでいったのも同様の理由だ。
誰も言わないからあえて俺が言うが、家事育児はつまらない!
もちろん家事も育児も楽しいと思う瞬間はある。子どもの成長を見る瞬間なんかはすごく感動するし、掃除が終わって綺麗になった家は何回見ても気持ちが良い。
…でもそれが常にあるわけじゃない。むしろ単なる作業の方が圧倒的に長い。子どもの相手というイメージが強すぎる子育てですら、実際は作業の方が長い。
子どもが散らかした部屋を掃除する、子どもが汚した洗濯物を洗う、子どもが壊した物を直す、子どもが子どもが子どもが…全て作業だ。常時子供の成長が見れて、常時子供の機嫌が良く、常時子どもが言うことを聞けばそりゃあ楽しいだろう。ワンオペでも何の問題もないさ。…だがそうじゃないからストレスが溜まるのだ。
親の幸せこそ考えるのがこれからの正しい子育て
現代においては家事育児のうち、力を抜くのはむしろ育児の方だ。
子どもの相手は疲れる。それが一向に広まらないから、子どものことしか考えていない子育て論が出回るんだよ。そしてそれらの子育て論は誰のためかといえば子どものためであり、子育てを実際にするのは誰かといえば親だ。…矛盾しているだろう。
子育てをする側のことを考えていない子育て論など意味はない。子育ては親の苦労を極力減らしてこそ上手くいく。何故なら親が幸せで笑顔でこそ、子どもは幸せになるからだ。
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