書籍化関係で取材を受ける中、ある方から「大黒柱」という言葉が消えてくれないかな…という話を聞いた。
これは以前書いた「同じだけ稼いだら家事育児代わってやるよ」という物言いと似ているところがある。
要するに「同じだけ稼いだら」や「大黒柱」などの言葉って、完全に優位な立場を誇示するために使う言葉なんだよね。言い替えるなら稼いだ方が偉いという意味であり、そうなると日本ではまだまだ働く側(基本的に男性)の方が優位となる。
なんかダサいんだよねぇ…優劣を決めて威張っていないと不安なのかと。
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稼いだ方が偉いって古過ぎる
もし優劣が稼いだ「金額」で決まるのなら、そんなのシュフ側が圧倒的に不利に決まっている。今は副業でシュフの方が稼いでいるケースもあるにはあるが、それはまだまだ例外中の例外だ。
というよりどちらが偉いとか決めようとしている時点で価値観が古過ぎる!!働き方が多様化している現代ではシュフ側が稼ぐ術は意外なほど多く、また意外なほど簡単だ。これについては下記noteに詳しく書いてある。
ただ日々の家事育児で手一杯でそこまで手が回らないから、シュフの方が稼げていないというだけだ。だからシュフ業にメスが入り(俺が一生懸命入れているんだけど)最適化され、副業する余裕をシュフが手にしたらそんな関係は一瞬で逆転するだろう。
「夫婦は平等」の本当の意味
夫婦は平等だと常々ブログに書いているけど、これの本当の意味を理解している人はどれだけいるのだろう。多分大多数の人が「働く側は自分の力だけでなく、シュフのサポートで働けているのだから夫婦は二人で働いている。だから平等だ。」と思っていると思う。現に俺はブログでそう書いてきた。
だが実はそれだけではない。俺が言う「平等」というのは、立場が逆になってもお互いの関係が変わらないということである。つまり仮にシュフ側が稼ぐようになり、シュフ側の収入が働く側を上回ろうとも、シュフ側は働く側のような態度をとらないということだ。シュフは家庭が大事だからシュフ業をしているわけなので、収入が勝ろうと偉そうにはしない。多分そういう人はシュフを続けられないはずだから。
これからはシュフの方が稼いでいるという家庭はどんどん増えると思う。現にサラリーマンの平均年収は下がっているわけで、片方の収入だけで家計を維持できている家庭はかなり少なくなっているはず。
そして子供がいて外では働けないから家でできる仕事をして、それが実を結び収入が増えていく……そして最終的に働く側の収入を上回ることも、給料が全然上がらない今決して夢物語ではないのだ。
そうなった時に「稼ぐ方が偉い」という価値観だとシュフの方が偉いということになるわけだが…それで本当に良いのか、という話なのである。
大黒柱という負の価値観
「大黒柱」というのは仕事と家事育児が完全に役割分担されていた時代の価値観であり、家事育児は夫婦でやるべきという風潮が強くなってきた現代にはもう相応しくない。
大黒柱なんて今は誰も使っていない?そんな言葉が聞こえてきそうだが、言葉は使われなくなっても、価値観として残っている。
冒頭の「同じだけ稼いだら家事育児代わってやるよ」というのはまさにこの大黒柱という価値観が元になっており、稼いだ者が、者だけが家を支えているという価値観が根底にあるから自分が偉いとなる。つまり「お前の方が稼いだらお前の方が偉い」と言っているわけだ。これから本当にそうなるかもしれないのに…
夫婦はどこまでいこうとも平等である
夫婦は平等なのである。これからは(というか既に)片方の収入だけでやっていくのが難しい時代なんだから、夫婦で共に稼ぎながら生活していかなくてはならない。そんな時代に夫婦のどちらが偉いとか言っている場合じゃない。
同じように働くようになったのなら、どちらも平等というのは当たり前。それなのにいつまでもどちらかが偉いという価値観では、今度こそシュフ側の不満が完全に爆発することだろう。
そうならないことを願うばかりだ。
▼お金を稼ぐのは尊い行為だということについて、俺の例を挙げながらnoteに書きました。noteで公開済みのハウツー・コラムもこの記事にまとめています。
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