俺の学生時代、勉強と言えば図書館・教室・自室・カフェでするものだった。そしてこのどれも静かな中で勉強するという共通点があった。カフェは混んでくると静かとは言えないが、人の話し声くらいなら集中すれば気にならない。
それが今の子はYouTubeをつけながら勉強するようなのだ。俺からすれば信じられないが、クラスメイトにも結構そういう子はいるらしい。
※LINEスタンプ「専業主夫の日々」…の選考漏れイラストより
今の子は静かだと逆に落ち着かない
子供達が夏休み初日に「宿題する」と言い子供部屋に籠った。
その間に家事を色々と終わらせようとやっていたが、ふと子供部屋から音がすることに気が付く。俺は「もう宿題終わったのか?」と思い覗くと、なんと子供達はYouTubeで動画を流しながら宿題をしていた。そんなにYouTube見たいのかよ…と思ったが、よく見ると信じられないことに宿題をする手が全く止まらない。
不思議に思い聞くと「動画を流していた方が集中できる」と子供達は言って来た。そして流していた動画は見るための動画というより、聞くための動画だった。スライムをこねるだけの動画、粘土みたいな何かを混ぜるだけの動画、口元だけ映った何かを食べ続ける動画…などなどだ。最近YouTubeを巡っているとよく見かける「ASMR」と呼ばれるいわゆる音フェチ動画だ。
つまり子供が勉強中にYouTubeを見ているからといって、もう注意することは出来ない時代なのだ。実際YouTubeなしだとだらだら宿題をする次女も、ASMRを流しながらだと集中して宿題をしさっさと終わらせていた。丸付けしても別段適当にやっているわけでもなく、きちんと正解している。
俺の学生時代、勉強は基本的に静かに集中してやるものだった。だが今の子はむしろ静かだと集中できないのだ。静かだから「あえて」音を流すといったところか。
音メインの動画が大流行
10年前の俺に「10年後に咀嚼音の動画が流行るよ」と言っても決して信じなかっただろう。何故なら俺は人の咀嚼音がかなり苦手だからだ。
でもYouTubeで検索すれば食べ物を齧るASMRが大量に出て来るところを見ると、需要はかなりあるのだろう。実際子供達もいつも何かしらのASMR動画を流しながら作業している。
最近の長女はiPadでASMRを流しながら、switchでスプラトゥーンをやっている。スプラトゥーンは音も結構重要だと思うのだが、長女曰くこの方が集中できるとのこと。もちろんスプラトゥーン以外のゲームも同様にやっている。
10年前の俺もそうだが、YouTubeが流行り出した頃でも「音だけの動画がそのうち流行るよ」と言っても誰も信じなかったんじゃないかな。それだけ価値観の変化が早い。
YouTubeが既存の価値観をどんどん壊していく
YouTubeはまずテレビの存在意義を揺るがした。そして誰にでも「見られる側」になるチャンスを与えた。また個人でも(簡単ではないが)お金を稼げるようにした。
そして価値観そのものの意義も変えた。まぁこれはYouTubeがというより、SNSがと言う方が正しいけど。
もう今は価値観が古いとか新しいとかではなく、価値観は毎日アップデートしていると思った方が良い。昨日より今日の方が、今日より明日の方がという風に。
というより「自分の価値観は古い」と、常にそう思った方が良いだろう。子供のやっていることが一瞬受け入れられなくても、拒絶せず考えて新しいものをどんどん取り入れていけば、変化の速い今の時代にも何とかついていけるだろう。
本当に面白い時代になったものだ。
noteでは家事育児に対する考え方や下記のようなSNSの運営方法を書いています。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
SNSの活動紹介
主夫と創作の2つの活動をしています。
家事育児などの主夫関係
Twitter、note、Instagram、LINEスタンプ
創作活動
Twitter、note、pixiv、BOOTH、Instagram、LINEスタンプ