ブログで「家事育児は大変だー!」と発信し始めてからずっと考えていたことがある。1人暮らしなどなら理解しないのもわかるが、何故きちんと自宅に帰って一定時間シュフと過ごすパートナーまで家事育児の大変さを理解しないのだろう…と。
ずっと不思議だった。家に帰ってパートナーが大変そうにしていたら手伝うのが普通ではないのか、と。相手は赤の他人ではなく結婚相手だぞ?
俺は主夫になって大変さをより理解したというだけであって、主夫になって初めて家事育児が大変だと知ったわけではない。だから何故何年も家事育児に無理解でいられるのかが俺には正直わからなかった。
シュフが楽に見える理由
ところがこの理由を先日唐突に理解した。それは友人達と出かけた日のこと。
大抵夕方から集まり飲むのが恒例なのだが、その日はメンバーの一人がカラオケで歌いたいと言い出し昼から集まり、その後の飲み会には参加せず帰宅した。
帰宅時間は午後8時。奥さんと子供達はちょうど風呂から上がったところで、のんびりテレビを見ていた。
そしてここで俺は唐突に理解したのである。何故働く側が家事育児の大変さを理解しないのかを。
答えはとても簡単だったのだ。なんて事はない、ただ帰宅時に目に入ってくる光景が「忙しそうでないから」だったのである。
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会社員の帰宅時間
多くの会社員が帰宅する午後7時~9時頃の時間帯は子供がいれば一番大変な夕食が終わり、これから風呂か風呂も済んでいる場合が多いだろう。帰宅時間がもっと遅ければ子供達も寝ているから育児も終了している。
1日で家事育児が一番忙しいのは、子供の相手をしながら夕食の準備をする時間帯だ。この時間に帰宅できる仕事はあまりないため、働く側は1日で一番忙しい時間に家にいない。
そしていない以上、家事育児がどれだけ忙しいかは理解出来ないのだ。まぁだからといって、理解出来ないのも仕方ない…とはならないのだが。
一番忙しい状態を見せるには
これははっきり言うが方法はない。
何故なら家にシュフと子供達だけの状態でないと意味がないからだ。
働く側が家にいるということは、子供の相手が2人いることになり子供の意識が分散して育児の難易度が格段に下がる。たとえ全く動かなかったとしてもそこに大人が1人いるだけで育児の難易度は下がるからやはり理解できない。
だから見せなければならないのは「シュフが1人で子供の相手をしながら隙をみて夕食の準備をする場面」だ。でもこれは働く側が家にいては永遠に見せることは出来ないのだ。
…いや、方法は実はある。かなり実践しにくいが、1日で一番忙しいこの時間を録画してパートナーに見せること。角が立つが本人がそこにいない状態の光景を本人に見せるにはこれしかない。
言葉でいくら説明しても限界があるし、言葉だけで理解させられるなら今頃無理解人は根絶しているはずだしな。
または実際に「一人で家事育児をやらせること」だ。
結局そのてんてこ舞いな状態を見せるか、実際に経験させることでしか家事育児の大変さを理解させる方法はないのである。だがそれは本当に難しい。家事育児が一番忙しい時間帯は働く側は働かなくてはならないからだ。
家事育児の大変さは本当に理解されにくいな…と、今回の記事を書きながら改めて思った次第である。
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