今からもう約10年前…新卒でとある会社に入った。正直右も左もわからなかった。
働く上で大事な人間関係だが、俺は運悪く社内でも悪評の上司の元に配属されてしまった。仕事は出来るが性格が最悪という、漫画に出てきそうな強烈な人物…同期の中で一番運が悪かった。
そしてそんな上司の元で日々穏やかに仕事ができるはずもなく、会社でも家でも俺はずっと仕事スイッチがオンになりっぱなしだった。
結局この会社、この上司の元で最初の転職をするまで5年間務めることになるのだが、当然奥さんの家事育児を手伝う心の余裕はあまりなく、これが俺の人生最大の間違いだった。仕事が原因で余裕が持てないのなら、そんな仕事からはさっさと離れるべきだった…
仕事のスイッチは家ではオフにしなければならない
家では仕事のスイッチは必ずオフにしなければならないが、勘違いしてはならない。仕事のスイッチをオフにするというのは家でくつろぐという意味ではない。
「俺仕事で疲れているから休ませて」と言って家事に参加しない人がいる。家事をしないでくつろぐことで仕事の疲れを癒しているつもりだろう。だが実はこの言葉、仕事のスイッチが入ったままだから出て来る言葉なのだ。
漫画「家事育児を「手伝う」発言が過剰に反応される理由」より
仕事のスイッチをオフにするということ
仕事のスイッチをオフにするということは、その日した仕事のことを頭から消し去ることだ。事実そうすることで前日の仕事の嫌な気分も翌日に持ち越すことがなくなった。
そしてそう思うようになると、不思議なことに家で奥さんが大変そうにしている光景が自然と目に入ってくるようになる…そして大変そうにしているなら手伝おうと自然と思う。それまでも同じ光景は目に入っていたはずなのにね。
奥さんの家事を手伝うようになってからは、仕事の効率が格段に上がった。毎日肉体的な疲労はおろか、精神的疲労も回復した状態で仕事をするのだから効率が上がらないわけがない。(※家事をすると何故精神的疲労が回復するのかは後程)
結局「仕事で疲れたから」と言うのは仕事に頭を支配されたままだから出て来る言葉なんだよね。だからそんな仕事のことで頭いっぱいの状態でいくらくつろいでも、仕事の疲れは癒せない。肉体的な疲労は寝れば回復するだろうが、精神的な疲労はただ寝たくらいでは回復しないものだ。
家事をすることで仕事のストレスを無にする
ストレスをリセットする一番の方法は、そのストレス源を完全に頭から切り離し心を無にして何かに取り組むことだ。
たとえば皿洗い。シュフが皿洗いをすることは心底無駄だと俺は思うが、働く側がストレスをリセットする目的でやるなら話は別。Amazonの創業者ジェフベゾスが皿洗いが好きなことは有名だが、皿洗いほど無心でやれる家事はないからだろう。
俺も会社員時代に皿洗いでよく心を無にしたものだ。不思議とそれだけで仕事のストレスはほとんど消え去る。要するに一時でも頭や心から仕事を完全に消し去ることが重要なのだ。
あとは育児。育児は無心ではできないが、子供の相手をすることで癒されるものがあるのは事実だ。一緒に風呂に入る。一緒に寝る。普段仕事であまり触れ合う時間がないからこそ効果がある。
結婚当初の自分へ言いたいこと
仕事後帰宅したら即頭から仕事のことを切り離せと言いたい。今なら間違いなくそう言う。いつまでも仕事のことを考えていても仕方がないし、はっきり言って無駄だ。仕事が終わった後も仕事に囚われ続けるとか愚の骨頂で、人生の貴重な時間の無駄遣いである。
また家庭があるのなら、仕事と同じくらい家族のことを考えて過ごさなければ駄目だ。仕事は嫌なことも、人生に彩りを与えてくれることもあるが、一番大事なのは一番近いパートナーと子供だ。子供が小さいうちは特にだ。
夫の家事育児参加の必要性
一貫して主張したいのは、働く側(主に夫)が家事育児に参加するのは、シュフのためだけではなく自分のためでもあるということ。仕事で疲れたからと言うのなら、なおのこと家事育児に参加した方が良い。
会社で思ったほど成果が出せない人・仕事上で思うように仕事を進められない人は、一旦頭から仕事のことを抜いて家族に目を向けてみると良い。今まで見えていなかったことが見えてくるはずだ。
結局一番最後に支えになるのは「家族」だ。基盤になる家族を支えられない人が会社を支えられるわけがない。仕事で成功したいのなら、家では家事育児に協力するのは必要なことなのである。
また家事育児に参加することで不要な衝突を回避できる。要するに夫婦喧嘩だ。夫婦喧嘩の主な原因は夫婦どちらかだけが家事育児を担っていることによるストレスだと俺は思っている。だから夫婦で家事育児に参加すれば夫婦喧嘩なんて起きなくなるのである。
夫婦喧嘩があった場合大体の人が嫌な気分を翌日に引きずるだろう。そしてそんな状態ではベストな仕事はなかなかできない。なら夫婦喧嘩を起こさなければ良いだけの話で、その一番の方法が「働く側の家事育児への参加」だ。
家事育児は夫婦の仕事。結局これを実践できている人が仕事でも活躍できるのである。
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