最大にして最強の難関として立ちはだかる家事…それが毎日の料理だ。
工程が多い上に他の家事とは違いお腹を空かせた家族の胃袋も待ったなしなので、段取りが悪いと大変なことになりやすい。
だからシュフの頭の中は常に今日の献立のことでいっぱいである。
それにしても、ここまで献立に支配されているとは主夫にならないと気付けなかっただろう。もはや朝食を食べながら昼食と夕食のことを考えているのである…
ルーティーンは飽きる問題
そんなことを言うなら初めから献立を決めておけば良いと思う人もいるかもしれない。
一週間か二週間分の献立を決めて、もしくはルーティーンにしてしまいあとはそれに従い黙々と料理を作っていくというものだ。
やったよ。
とっくにそんなことは経験済みである。
二週間分の献立を決め、それに従い食材を買い料理を作っていった。
確かにその期間は献立決めの選択から頭が解放され比較的ストレスなく料理を作っていた。しかし問題が発生する。
ルーティーンは飽きるのだ。しかも意外なほどすぐに…
飽きるのは献立に悩むよりも辛かった
二週間分の献立ルーティーンを決め料理を作っていたが、一番最初に飽きたのは次女である。(子供は流石に正直だ)「えーまた鍋ー!?」「またカレー!?」なんて言われるのは作る方も楽しくない。
黙って食え!と言うのは簡単だが、せっかくの食事の時間、やはり家族の喜ぶ顔が見たい。
献立ルーティーンは食材利用の効率化を徹底しているので似たような食材が並ぶ日が続くのだ。
作るという点に於いては楽だが、食べる方が飽きてしまうのも仕方がなかった。
そして家族が飽きてしまうのは献立に悩むよりもつらいのだ。
家族は意外と毎日の食事を楽しみにしている
ルーティーン化の失敗から学んだことは、家族は意外と毎日の食事を楽しみにしているということだ。
料理を作る方は来る日も来る日も料理と向き合うので事務的になりやすいが、食べる方は毎日の食事を意外と楽しみにしている。
そういえばサラリーマンだった頃は今日の夕飯何?と毎日奥さんにラインしていたものだ。
今主夫の立場で思い出すと呑気なものだが、食べる方と言うのは特に夕飯は一日の楽しみだったりする。
家族の幸せと直結する家事、と考えると救いがあるのかもしれない
掃除や洗濯はどうしても現状維持的な部分があり、その有難さは実感しづらい。
(一度でもシュフを経験すれば痛いほどわかるが)
しかし料理は別だ。
美味しいものを食べるのは人間の根本的な欲求だし、幸福になれる。
最大の家事ではあるが、同時に家族の幸せと直結する家事と考えると救いがあるのかもしれないと思った。
普段はホットクックや食洗機の導入など効率化を叫んでいるが、それとは逆に月に一度くらいの頻度で長女と次女それぞれの「食べたい物だけメニューの日」なんかも設けるようになった。
効率化とは真逆だが、家族の喜ぶ顔を見るのはやはり嬉しい。
こんなにも毎日献立のことを考えるシュフの苦労はやはり大変なものであるのだ。
他の誰もが理解しなくとも、せめてパートナーだけはこの大変さを理解してあげて欲しい。
そしてこんな苦労の末に作られた料理なんだから、食べたら「美味しい」と言ってあげましょう。
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