約3年前に主夫になる前の俺はサラリーマンだった。
仕事は大変だったし思い出すのも嫌になるパワハラ上司もいたが、幸いにも同僚に恵まれてそれなりに楽しかった部分もある。
よく仕事帰りに上司をネタにしてストレスを発散させていた。
皆で酔っ払って愚痴を言い合いお互いを慰め合っていた…こう書くと何ともうだつの上がらないサラリーマンという感じもするが…(笑) そのおかげか、深刻なストレスを抱えることなく主夫に転身するまでの数年間は仕事に精を出せたように思う。
そして数年勤めた会社を退社し、俺は主夫になった。
主夫になって思ったことはまず「家事面倒くさっ!」と「子供意味不明!!」だった笑
だがそれ以上に俺の心を覆ったのは「ストレスの発散ができん…」だった。
俺のサラリーマン時代の主なストレスの原因は上司だった。
そして溜め込んだストレスの発散方法もそのまま同僚と上司の愚痴を言い合うことであった。
しかし主夫になり、かかわるのは仕事の人間でなく家族になった。
シュフ業は仕事と同じで労働だし、育児に至ってはかなりの肉体労働だ。
そうなると仕事と同じように当然ストレスを抱えることになるが、サラリーマン時代のように簡単にはストレスが発散できないのである。
ストレスを発散する時間が無い
シュフは一日中せかせかと動いている。それが主夫になって思ったシュフ業に対する率直なイメージだった。
料理を作ったり掃除をしたり、洗濯・買い物・子供を病院に連れて行ったり遊び相手をしたり、タンスの衣替えや消耗品の補充などの名前のないような細かい家事をしたり…
子育てか家事のどちらかに専念できるなら時間の確保はそう難しくないかもしれないが、子育てがセットになった家事は常に時間の合間を縫って動いている状態なので、自由な時間を確保することはとても難しい。
ストレスの発散方法がない
基本的に常に子供と一緒にいるため積極的なストレスの発散方法がない。
配偶者が帰ってきたらバトンタッチするしかないが、家や子供のことが気になったり交代自体が難しい場合もあるだろう。
最後に「相手を敵にできない。」
サラリーマンのストレスの原因は人間関係がほとんどだ。
しかし家事によるストレスはわかりやすい敵が存在せず理解されづらい面があるし、子育ての相手は自分の子供であって敵にはできない。
子育ては子供に振り回されたり、子供が全く思い通りにならなかったりとかなりイライラすることもあるが、子供を嫌いになることはできない。
何故なら相手が可愛い自分の子供だからだ。
しかし、子供がいかに可愛かろうと、ストレスは無情にも溜まる。
だから子育ては大変なのだ。
ストレスは働いているのと同等に溜まるのに、働いていた頃よりも格段に発散しにくい。特に先にある程度会社員として働いていた俺には、ここが大変な部分であった。
また子供は可愛いというイメージが先行し過ぎていて、子育てに対して大変とか辛いとか言うと即批判してくる人が飛んでくる。
これもまた子育てに疲れているシュフをより追い込む一因だろう。
おかげで何かの症状が出るまで必死に耐えて、最終的に身体や心を壊すシュフもいる。
子育てにおいては「子供は可愛い」と「子育て大変」が同時に成り立つのが現実なのだということを、きちんと認識して欲しい。
確かに自分の子供とは、自分(達)が望んで産んだ子供。
でもその後にどんな毎日が待っているかなんて産む前はわからない。
子供の性格や子育ての環境によって難易度はいくらでも変わるし、親自身の性格も子育ての難易度に影響してくる。
要するに、やってみなくてはどれだけ大変かはわからないのである。
もしかしたら簡単かもしれない。
もしかしたら楽しいだけかもしれない。
また、もしかしたら辛く大変な日々だけが待っているかもしれない。
全ては実際にやってみなければわからないし、どう思うかはやってみた人にしかわからない。
「子育ては楽しい」
確かにそれは正しいが、実際には半分正解で半分は不正解なのだ。
そしてそれを判断するのは周りではなく、実際に子育てに従事しているシュフなのだということを、周りの人は是非わかってあげて欲しい。
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