※長文なのでPC推奨です
長かった…なんだかんだで一ヶ月近くかかった
店長と店員君スタンプの第一弾を販売
させていただきました!!
Twitter等でアイディアを下さった皆さんありがとうございました!!キャラたちが濃い分皆さんのアイディアを元に使い勝手を良くしたつもりです。じゃんじゃん使って下さーい!
本当は一ヶ月前に販売するはずだったんですが、申請しようと思った矢先にLINEの方から特集に参加しないかという連絡を頂き、その期間の関係で販売が一ヶ月伸びたんですね。
下記が特集のページ(期間は3/27までの1週間)。
他の方がインスタやTwitterで有名な方ばかりで恐縮なのですが、面白いスタンプが色々あるので是非見て下さい!
(※現在特集は終了しているため、下記のページはありません。)
やっと販売出来ましたが、このラインスタンプなかなか大変でしたね…笑
それまで漫画を描くことに集中するあまりラインスタンプなどは先送りにしていて、大して調べてもいなかったため勝手が全くわからず悪戦苦闘でした笑
上のサイトで調べたりgoogleで調べたけど、細かいところまで載っているサイトが出てこない。もう仕方ないから手探りのまま制作し、審査申込をし、特集の話もあってなんとか販売まで辿り着きました。
ということで、自分もラインスタンプを販売したいな…と思っている方の助けになればと思い、作成工程を事細かく書いていこうと思います!
やる前は「なんか大変そう?」という感じでしたが、やってみると案外簡単でした。作業自体は大変なんですが難しいかと言ったらそんなことはありません。
迷っている皆さんはこれをよんで是非チャレンジしてみて下さい!
ラインスタンプ作成・申請方法
ではここから作成方法を書いていきます。
スタンプの種類と数
まずスタンプを申請するにあたって少なくとも10枚は画像を用意しないといけません(最大で42枚)。冒頭のLINEのサイトに詳しく書いてありますが、念のため書いておきます。
・メイン画像
スタンプショップで自分のスタンプの表紙として表示される画像です
数は1個で、サイズはW (ヨコ)240 × H(タテ) 240
・スタンプ画像
一番大事なスタンプ画像。選択式で8個・16個・24個・32個・40個の中から好きな個数を選びます。(※俺は40個にしました。最初は24個で販売しようと思っていたんですけど、特集に参加するには40個が条件のようでした。)
8個はちょっと少なく貧相だし、32個~はちょっと作成がキツい。だから16個or24個辺りが制作者はキツすぎず、購入者も満足の量という感じかなと思います。
サイズはW 370 × H 320 (最大サイズ、これより小さくてもOK)
バックを透過にするか、それとも色を付けるか、これは人それぞれですね。透過の方がバックの着せ替えが活きますし、透過でなければバックの色に左右されないで済みます。しかし透過にしてしまうとスタンプ自体の背景が無くなる分、白などでイラストの輪郭を縁取らないとLINEの画面の色と同化してしまう危険が出てくるので、注意が必要です。
(※ちなみに俺は効果線のあるスタンプのみバックを色有りにし、漫画のシーンごと切り取ったスタンプは背景そのままに、他は透過にしました。透過4:色有1という感じです)
トークルームタブ画像
数は1個で、サイズはW 96 × H 74
トークルームでスタンプボタンをタップするとスタンプが8個表示されますが、その下部に表示される小さい画像です。
非常に小さく表示されるのでわかりやすいイラストにした方が良いと思います。
スタンプのセリフ、シーン決め
画像作成の前段階「セリフ、シーン決め」が一番初めに頭を悩まされるところです。
俺は特集に参加するために急遽40個必要になったので、途中でネタが途中で切れてしまい、フォロワーさん達に案をいただくことになりました。
【お願い】LINEスタンプ申請したら勘違いで数が全然足りなくてワロタ...もうネタがないんだが。皆さんがよく使ってるスタンプ、つい使うスタンプをここのリプで教えていただけますか?あと店長シリーズの、このキャラのこんなスタンプが欲しいみたいな要望もあればこのリプ欄で教えてください🙇♂️
— 河内瞬@主夫の日々 (@syufu_desu) February 28, 2018
LINEスタンプ案にリプありがとうございました!13時頃までにリプで確認できた案をざっくりまとめてみました。納期の都合上3/2を締め切りに、このリプ欄で引き続きアイディア募集していますのでよろしくお願いします。鍵つきの方は見ることができないので外してリプ下さい! pic.twitter.com/5s4E5QdVbC
— 河内瞬@主夫の日々 (@syufu_desu) February 28, 2018
▼上記をまとめた後Instagramでアンケートをとった。
▼まとめたのがこちら
※順番はリクエストの多かった順
セリフ有り
●挨拶系 おはよう・おやすみ・お疲れ様・ありがとう・元気出して・バイバイ・久しぶり・気にしないで・寒い、暑いね
●感情系 いいね・ごめんね・無理!・それな・安堵&焦り気味の「良かった」・爆笑・最高かよ・わーい・大感謝・尊い・頷きながらの「うん」・そだねー・流石だ・爆笑しながらの「ちょっと待って」・頑張ったね・叫びながらの「なんだってー!?」・しまったー!!
●連絡系 わかった・どういたしまして・了解・お願い・遅れる・後で連絡する・行けたら行くわ・大丈夫だよ・今向かってる・今から行くよ・今出た・これから帰ります・お使い頼める?・OK・大体わかった
●アクション系 「?」・壁から顔を半分の「チラッ」・「!」・笑顔&困り顔の考え中「・・・」・親指立てながらの「good」・平手にグーでポン(なるほど)・ガーン
※上司や目上の人用に敬語バージョンも需要有
セリフ無し 微笑み・佇み・照れ顔・ジト目顔・びっくり顔・いやそうな顔・怒り顔・どや顔・泣き顔
要望まとめ
セリフは挨拶系が多く、目上の人用に敬語バージョンも併せてという声が多かった。
またセリフ無しの表情だけのスタンプを望む声も多かった。
全部を一つにまとめるのは数的に難しいので、「フレンドリー挨拶系」「敬語挨拶系」「セリフ無し系」と「普段使い系」をそれぞれでまとめるのも面白いかもしれない。
※ちなみに、店長は絶対に相手を馬鹿にしたり見下したりしないからなのか、冷たい感じ・見下した感じのスタンプを望む声もあった笑
これは次回以降のスタンプで作ってみようかな…
ダメな表現・画像
詳しくは公表されていないけど、「盗作」「暴力的な表現」「性的な表現」は当然リジェクト対象。性的な表現はただの人間の裸もNGらしい。
あとは見た人が嫌悪感を示すようなもの、見た人が混乱するようなセリフや表現も場合によってはリジェクトになる様子です。
さらに日常会話に全く使えないようなセリフもリジェクト対象になるみたい。
※この辺は実際に自分ではやっていないので、制作の際に調べて仕入れた情報を記載しておきます。
◆まとめ
スタンプは最大で40個なので、ここから絞っていきます。この中から選べば、とりあえず需要は満たせそう。入らない分は第二第三弾として発売するといいかもです!
スタンプ用画像の作成
これがスタンプ販売までの工程で一番の難所。
アプリを使う方法
俺はWeb上に公開した漫画があるのでそれを流用するのが一番簡単だったが、そうでない方にとって一番簡単な方法は下記のアプリを使いスマホやタブレットに直接描く方法。
このアプリを使えば描く→申請でサイズ調整の必要もなく超簡単みたいです。iPadがある方は是非!
既存のイラストを使う方法
俺はWebに上げた漫画の中からスタンプにする好きなシーンを選びトリミングしサイズを調整していく方法をとりました。
手順としては
1.スタンプにするイラスト・漫画を決める
2.スタンプにしたい部分をサイズは気にせずに、入れたい部分が入るようにトリミングする
3.メイン・スタンプ・タブのそれぞれのサイズの比率にサイズを合わせてトリミングし縮小する
↓(例
例えばW21cm(2893pixel)×H21cm(2893pixel)で作ったイラストをスタンプにする場合、スタンプのサイズはW370pixel×H320pixel(最大)なので、7をかけてW2590pixel×H2240pixel、これに合わせて上のW・H21cmを上下左右削りW2590pixel×H2240pixelにする。そして上下左右の比率を変えずにW370pixel×H320pixelに縮小。
※これは最大サイズに合わせたやり方なので、W320×H320ならW21cm(2893pixel)×H21cm(2893pixel)をそのままW320×H320まで縮小すればいい。
ちなみに余談なんだけど、楽をしようとしてPCで透過画像作ってスマホに送りアプリから申請しようとしたらスマホに保存した時点でJPG化してしまいバックが白くなってしまいました。結局PCで申請までやりましたが、透過のままスマホに保存するような専用アプリもあるようで透過画像が無い場合はこの方法も有効ですね。
LINE Creators Market登録方法
まずラインのアカウントを所得する(ラインスタンプを販売しようとする人は既にあると思うけど念のため)。
次に「LINE Creators Market」に登録する。
冒頭でも出てきた上記サイトで登録する。
登録するのは「住所・氏名・電話番号・メールアドレス・送金先情報(銀行振込orLINE Pay)」の5つ。LINEのアカウントに登録してあると該当部分は勝手に読み取ってくれる。
クリエイター名も登録する必要がありますが、ここは自由で大丈夫です。
作成したスタンプの登録
いよいよ作ったスタンプの登録です!
説明文の英語表記
スタンプのタイトルと説明文には必ず英語表記をつけなければならない。英語が苦手な俺は翻訳機に突っ込んだりしていたところ、英検1級の海外大生のフォロワーさんから素晴らしいアドバイスをいただきました!
インターネットで連載している漫画、「店長と店員君」のスタンプですだと
— 河内瞬@主夫の日々 (@syufu_desu) February 15, 2018
This is a cartoon serialized on the Internet, "store manager and clerk" stickes になる。よくわからんがpublicよりはそれっぽいしこれでいくかな...
僭越ながら、"Stickers of the two main characters (store manager and clerk) in the comic I have been publishing on the Internet."とかだとより自然です!the Internetはinstagramとかに変えてもよいかと。いつも応援しています!
— Reiko (@jyom21) 2018年2月15日
綺麗に英訳してもらったのでそのまま使わせてもらうことにしました…いや本当にSNS凄の力は凄い…ありがとうございます!
著作権とかいろいろ
強制ではありませんが申請する際には自身の作品のイラストのあるwebリンク等を添付することが可能で、ウェブ上にイラストを公開している場合はここをきちんと入力すると審査が多少通りやすくなるかもしれません。
あとはきちんとした画像であるかどうか。
俺は透過の未処理で3件リジェクトが来ました。よく見つけるなあ…
スタンプの数
最初は8で固定されているので8より多い場合は編集で修正する。
詳しく書くと、「簡単にスタンプ情報を登録」→「アイテム管理」→「編集中のスタンプを選択」→「上部のスタンプ画像をクリック」→「一番下の緑の編集ボタンをクリック」→「上部のスタンプ個数(1セット)の変更の横のタブをクリック」→「変更する」
スタンプの登録
上記で触れた「スタンプの数の変更画面」で下の方に数字とグレーの四角が並んでいるのでどれか一つにマウスを合わせると、「緑のupload」と「グレーのdelete」が表示されるのでuploadを選び、アップロードする。
スタンプそれぞれのタグ付け
登録するスタンプそれぞれにタグ付けをします。タグはですね…結構な数があるんですよ。それを一つのスタンプにつき3つまで登録できるんですね。
例えば「おはよう」のスタンプなら、「おはよう」「挨拶」「連絡」とか。
このタグ付けをしておくとLINEで誰かに「おはよう」と打つと下の予測変換に該当するスタンプが表示されます。表示されるのは自分が所有しているスタンプの他に未購入のスタンプも表示される。だから意外とこのタグ付けは大事かも。俺は40個のスタンプすべてに3つずつタグをつけました。
申請
準備が整ったところでいよいよ申請(LINEスタンプではリクエストという)。
申請方法は「アイテム管理画面」の右上の「リクエスト(緑色のボタン)」をクリックする。
リジェクト
リジェクトとはLINEから来る修正依頼のこと。リジェクトの際はLINEの方からマイページにメッセージと登録アドレスにメールも送られてくる。
さらに「●●の画像と○○の画像が透過処理漏れで一部透過されていない」「■■の画像がサイズが規定を超過している」等細かく指示をしてくれます。だから指示に従い修正すれば大丈夫。
リジェクトされても申請状態のままだから、まず編集状態に戻す。編集に戻すには赤字の「編集に戻す」というボタンがスタンプ欄にあるからそれをクリック。
修正後、修正した画像を再度アップロードし再度リクエスト(申請)する。
修正がさらにある場合は再度メッセージとメールが来ます。
承認・販売
無事承認されるとOKのメールが来ます(メッセージは来ない)。マイページのアイテム管理画面の該当スタンプのステータスが「承認」となる。
承認されたら以後いつでもリリース(販売)してOK。
収益
(スタンプの売上総額- Apple App Store、Google Play等のプラットフォームに本コンテンツの配布に関して支払う手数料として売上総額の30%)×50%
とLINEから公表されてる。
スタンプが120円だったとして、1購入で自身の収入は42円。スタンプだけで生計を立てている人も中には入るらしいけどこれはかなりハードな世界なんじゃないかなぁ…
最後に
LINEスタンプを作る時にもしSNSをやっていてフォロワーさんがいるのなら、制作前に欲しいスタンプを聞いてみるのもいいかもしれない。自分一人ではなかなか出て来ない意見が出てきて凄く勉強になったし、皆で作っている感じもとても楽しかったです。
これからスタンプ制作しようと思っている皆さんの健闘を祈ります!👍
今後他の創作のスタンプも作る予定なので、お楽しみに!!
▼お金を稼ぐのは尊い行為だということについて、俺の例を挙げながらnoteに書きました。noteで公開済みのハウツー・コラムもこの記事にまとめています。
※noteではブログでは書けないセンシティブな内容や、SNSの運営方法について書いています。
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