主夫として発信を始めてからもう3年。それが書籍という一つの形になり、次いで重版が決まり、間もなく重版分が店頭に並ぶそうです。
全ては手に取って読んでくれた人達のおかげです。本当にありがとうございます!!
さて、今回はこの書籍を「何故文章メインにしたのか」について少し語らせてもらいたい。是非最後まで読んで欲しいです。
大変さをきちんと伝えるには文章が適任だと思った
俺が発信を始めたきっかけは「日々の家事育児の鬱憤晴らし」だった。それは次第に家事育児の辛さをもっと働き手も知るべきだという思いに変わり、続けるうちに多数の方に共感されるようになった。
出版社からの書籍化提案の声は思いの外早く届いた。だが届くのは全て「エッセイ漫画としての書籍化」の話ばかりだった。今や書店にはエッセイ漫画が一つのコーナーとして確立されているくらい、エッセイ漫画は需要がある。
だが俺は文章メインの書籍が出したかった。それはエッセイ漫画オンリーだと「家事育児の大変さ」がきちんと伝わらず、「男が家事育児で慌てふためく様が面白く伝わってしまい、きちんと伝わらないのでは…」と思ったからだ。
俺が書籍で読み手に伝えたかったのは、「外から見える家事育児と実際にやった家事育児は見える世界がまるで違う」ということ。だから「シュフが慌てふためく様が面白く」伝わってしまうのでは本を出す意味がないと考えた。そう思ったが故の文章メインの書籍化だった。
漫画では「面白い」が先行して本質が伝わらない
エッセイ漫画も漫画であるから、どうしても面白いという方が先行してしまう。家事育児に参加したことがない人にも読みやすいようにギャグ要素も入れてきたから、なおのことエッセイ漫画オンリーだと読後感はただ「面白かった」で終わるのではないかと危惧した。
俺がSNSに投稿したエッセイ漫画にギャグ要素を入れても問題なかったのは、ブログの文章で補足したりリプやコメントに返信できるから。それらがなければ家事育児に参加したことがない人は、ギャグ要素にばかり目が行き肝心な部分がまるで伝わらないということも十分あり得ると思った。
漫画メインを望む意見が想像以上に多かった件
だがいざ書籍化したら想像以上に「漫画メイン」を望む声が多かった…特にInstagramはキャプションに文章が書けるとはいえ、多くの人は基本的に漫画しか見ない。だからそのInstagramで「書籍化します」と告知すれば、かなりの人が「エッセイ漫画メインでの書籍化」だと思うのも無理はない。
そしてInstagramのフォロワー数は約14万人とTwitterの約7倍だ。仮に1割しか書籍を「漫画メイン」と思わなかったとしても、数字にすると約1万4千人となる。この数字を俺はもっと考えるべきだったのかもしれない。
Twitterはどちらかと言えば文章メインだが、Instagramは完全に画像メインのSNSだから…
入門編としてエッセイ漫画の本も出すべきなのか
家事育児に触れたことがない人に家事育児の大変さを伝えるのに漫画メインでも大丈夫なのか?とは未だに思うけれど、想像以上の漫画メインの本を望む声が寄せられた今は入門編的な位置づけで出してもいいのかと思っていたりもします。
文章メインの書籍をまず出して良かったと思っている
とはいえ俺個人としては文章メインの書籍を最初に出して良かったと思っています。それはずっと家事育児の大変さが広く認知されるように活動してきたメインの場が文章主体のブログだったから。またエッセイではなく文章主体にしたことで多くのメディアからインタビューの機会もいただけているからです。
★書籍化後のインタビューまとめ
・暮らしニスタ(主婦の友社さんのサイト)
・ダヴィンチニュース(+年明けに6回連載・6回目は完全書き下ろし)
・日経DUAL①、日経DUAL②、日経DUAL③(全3回連載)
・ウレぴあ
・pigeon(マイナビニュースさんにてタイアップ・描き下ろし漫画×3)
この他に主婦の友社さんからのニュースリリースを元にまとめた記事が多数(※把握しきれてない)
俺の活動の根底にあるのは主夫として発信を始めた当初の「家事育児の大変さを知らない人に少しでも家事育児のことをわかってもらいたい」という思いです。これはこの先もきっと変わらない。だから漫画メインの書籍がそのために必要なら出すことも検討したいと思います。
ですがその前にまずは今回出した書籍が「何故文章メインだったのか」をきちんと理解して欲しいと思いました。その上でもし書籍を手に取ってもらえるなら、これほど嬉しいことはありません。
★★★★★★★★★★
リンク集
noteで定期購読マガジンやってます!
今までブログで語ってこなかったことを書いてます。
また今年はnote以外にYouTubeを始めようと思っており、その準備や状況も書いています。※既に試作動画をnoteで公開済
書籍発売中!
家事育児の考え方を書籍にまとめました。
ブログ・漫画のハウツー!
運営方法など迷っている方はチェックしてみて下さい。
各種リンク
Twitter、note、Instagram、LINEスタンプ