主夫になってから4年が経過した。4年と言えば結構な月日だ。その間色んな事があったが、どれも風化しつつある(笑)
…だが何年経っても色褪せない衝撃がある。それは主夫になって直面した自分のイメージとは真逆の「家事育児の大変さ」だ。そしてこれは多分この先も色褪せることはないだろう。それくらいの衝撃だった。
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シュフの大変さはシュフにならないとわからない
俺はサラリーマン時代から家事育児には積極的に参加していたから、主夫になるのはその延長でしかないと思っていた。だが決定的に違う点が一つあった。
それは「常に1人」という点だ。「ワンオペ育児・家事」という言葉は今や当たり前みたいになっているが、その本当の意味を理解している人はシュフ以外に果たしてどれだけいるのだろうか。そしてその中で「シュフの大変さ」を本当の意味で理解できている人はどれだけ…いや、多分いないだろう。
主体的にやっていてもわからない大変さ
家事の大変さと育児の大変さなら、働く側でも家事か育児に参加すれば理解できるだろう。だがそれはシュフの大変さではなく、文字通りの「家事の大変さ」と「育児の大変さ」でしかない。つまり家事か育児の、どちらかの大変さだ。
家事なら皿洗いは腰が疲れる、掃除は物を一々動かさくてはならない、料理は工程が複数あって複雑で大変、など。育児なら子どもが言うこと聞かない、子どもがすぐまとわりついてきて疲れる、などだ。少し理解がある人なら「子どもが邪魔をして家事がなかなか進まない」というところまで理解できるかもしれない。
だがそれらは結局「外(シュフという立場以外)から見える大変さ」でしかないのである。何故なら働く側が家事育児に参加する時というのは、ほぼ間違いなく横にシュフがいるからだ。
働く側は実質ツーオペしか体験できない
働く側がシュフの大変さを理解するには俺のようにシュフになるしかない。これしか大変さを本当の意味で理解するのは不可能だ。そうでなければ家事育児に参加していたサラリーマン時代の俺は理解できていたはずで、何年経っても色褪せないほどの衝撃を主夫になって受けることなどなかったはずだ。つまり俺がサラリーマン時代に参加していたのは家事育児ではなく、「家事」か「育児」でしかなかったわけだ。
俺が家事をしているときは奥さんが育児を、俺が育児をしているときは奥さんが家事をそれぞれがしていたわけだ。これは言うなれば「ツーオペ」であり、家事育児の大変さではなかったのだ…
また一日子どもを預かって家事も引き受け奥さんを一日フリーにすることもサラリーマン時代にはあったが、そんな短期間でわかるのは上辺の大変さだけ。というより大変さと言っている時点で理解していない。シュフが感じているのは大変さなんかじゃない、終わらないという絶望感だ。
「シュフは楽」という認識が払拭されない理由
「シュフは楽」という認識が払拭されない理由は単純だ。シュフの大変さがわかるのは、現シュフしかいないからである。
育児の大変さは育児から離れた時点で薄れ、楽しさだけが残る。これはもう戻れない(または子どもと離れている時間が長くなる)から仕方ない部分もあるだろう。また家事の大変さは薄れないが、その代わりに大変さより「面倒くさい」が勝ってしまう。だから疲れて帰って来ると面倒くさくて家事に積極的に動けなくなる。
大変!というのは結局マイノリティ
シュフは圧倒的に女性の方が多いことを鑑み、まず人口の半分はシュフじゃないとする。そして独身女性も当然いるから人口の半分のさらに1/3もシュフじゃないとする。さらにシュフの中で環境的に「大変じゃないシュフ」もいるだろうし、大変な時期を過ぎたシュフもいるだろうからさらに半分を削る。
となると大変なシュフは人口全体の約20%(多分実際はもっと少ないだろう)になり、この20%がいくら大変!と訴えようと、残りの80%の方が意見が強い。世の中マイノリティの意見はどうしても弱いから。(※数字・計算は物凄くざっくりだ)
さらに前述のように、シュフの大変さとはシュフにならないとわからない。
…大変さをわからせるという点に関していえば、もう完全に詰んでる。20%がいくら「大変!」と言っても、外からは大変そうには見えない以上多数派は「いや楽だろ」と言う。そうなると20%の意見なんて簡単に吹き消されるのだ。
もっとも若い世代には家事育児に理解のある層も増えてきたみたいだから、これから徐々に変わっていくと思うのでそこに期待だ。大変さは理解されなくても、「家事育児は夫婦でやるもの」となれば良いわけで、夫婦でやれば家事も育児も比較的大変じゃないから。
それにしても今の子は恵まれている。俺の時なんて料理できると言ったら女々しいとか言われたものだ。
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