先日久しぶりに一人で出かけたのだが、外出中の体感時間がいつもの外出の5倍くらいの感覚だった。まるで自分だけが人とは別の時間の流れの中にいるのではないかとすら思うほどに長かった。
今日はいつもより時間が長く感じるなぁと、カフェでゆっくりしていたら…ふと気が付いた。長く感じるのは「子どもが横にいないから」だと。
そして久しぶりに「子連れ外出の大変さ」を痛感したので記事に書くことにする。
親になると失うもの
子供が生まれると親(主にシュフ)はあるものを失う。それは「1人の時間」だ。
子どもはある程度大きくなるまで一人では何もできない。だから常に親がサポートしなければならない。自分の時間などほとんどなくなり、朝起きてから夜寝るまで子どもの世話に全ての時間がとられる。夜泣きが酷ければ本来子供の世話から解放されるはずの寝ている時間すらも、子どもの世話に費やすことになる。
それは「親になったんだから」などという無責任な言葉で納得できるほど、軽いものでは決してない。
時間とはこの世で最も貴重なものだ。それを失わなければいけないというのは、「子育てというシステム」の重要な欠陥である。
子供がいると全ての予定が子供中心
子供が生まれると前述のように、一人では何もできない子供を中心に生活することになる。子どもが生まれる前は自分が中心だったのに、子どもが生まれたからといっていきなり自分以外を中心にした生活ができるかというと、人間そんなに器用ではない。
だから「育児ストレス」「育児ノイローゼ」なんてものが存在するのだ。これは親が悪いわけではない。もちろん子どもが悪いわけでもない。悪いのは子育てをシュフ一人に任せるは当たり前という認識の社会が悪いのだ。
長時間労働の弊害
ずっと昔から育児も家事もシュフが担ってきたのに、何故最近になってワンオペ育児・家事という言葉が生まれたのか。それは「企業が長時間労働を従業員に強いるようになったから」だ。残業ありきの勤務形態と給与形態はどう考えてもおかしい。
その結果その従業員には子育てに参加する体力も気力も残らず、帰宅後せっせと頑張るシュフの手助けを積極的にできないほど疲れてしまうのだ。これでは働く側は文字通り働くことしかできない。
▼残業について書いた記事
小学校に上がってもシュフはやることが多い
子どもが二人とも小学校に上がって、我が家は割と一人時間は確保できるようになった…わけではない。子どもが二人とも学校に行こうとも、平日の昼間は結局家族のために何かをしている。
食材などの買い物はネットスーパーで十分だが、子どもの服だったり小物だったりネットスーパーやAmazonではカバーしきれない買い物がどうしても発生する。
また掃除や洗濯などの通常の家事ももちろんあるし、夕食の準備もある。子どもが帰ってきてから料理を作り始めては邪魔されて進まない。だから結局子どものいない時間にあらかた終わらせることになる。
そしてPTAになろうものなら、いよいよ時間なんてなくなる。
こんな感じで「子供がいない時間」=「シュフの一人の時間」というわけではないのだ。また小学校低学年のうちは、子どもが帰宅する時間には家にいないといけないなどの制約もある
シュフの一人時間は働く側の休日の犠牲の上にしか成り立たない
下記は奥さんの休日に子どもを預けて一人で出かけた時のことを描いたものだ。
今回の漫画のようにシュフが1人の時間を満喫するには、結局働く側が休日に子どもを1人で引き受けてくれなければ不可能なのである。でも働く側は長時間労働で疲れているので、休日はゆっくりしていたいと思うのは無理もない話。
となるとシュフは一人時間を諦めなければならないのか?いやそれはどう考えてもおかしい。
残業ありきの勤務形態・給与形態が原因で余力が残らないなら、それを止めて家族のための余力を残す働き方をすればシュフの一人時間は確保できる。
残業ありきの収入が邪魔をする?
働く側が疲れるとわかっていても長時間労働をするのは、やはり残業代が一番の理由だろう。だがそれは危険だ。何故なら残業代がいつまでも出るという保証はないからだ。そんなのは景気が悪くなればいくらでもひっくり返る。
では残業しないとしたら、残業で何とかなっている収入はどうするのか。
それは残業を副業に変えれば良いのだ。要は収入が確保できれば良いのだから。いくら残業しても手にできるのは残業代だけだが、副業は後々成果が表れそして増えていく。時間をかけるべきはどちらなのかは明らかだろう。
もっとも副業が最初から収入につながるわけではないので、最初は残業と副業のバランスが重要になってくるが。
▼副業参考記事
シュフが育児にストレスを強く感じる原因
シュフが育児にストレスを感じる原因は、ワンオペだからとか、子供が言うこと聞かないからではない。そんなのは大昔からあったからだ。
では何故なのかというと、現代はシュフが1人の時間を確保するのが難しい時代だからだ。
核家族構成が基本の現代ではまず家事育児に携わる人数が少ない。そして頼みの綱のパートナーは長時間労働で疲れ、家事育児の戦力にならない。となるとシュフは平日はおろか、働く側の休日すらも「1人の時間」は確保できない。
これで育児にストレスを感じるなと言うのは、あまりにも無責任だ。そしてこの問題は夫婦間の助け合いだけでは限界がある。だから社会全体で取り組まないといけないのだ。そしてまずは手始めに長時間労働を何とかするべきだろう。
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