最近息抜きで本屋に行くと、家事や育児関係の本棚を覗いている。
そうすると「子育てに参加しない人を参加させるための方法」や「子育てのこういう部分が大変」といった本が一冊もないことに気付く。
まぁ理由はおそらく簡単で、置いても売れないからだろう。
もしくは書いても売れないからそもそも書く人がいない、のどちらかかな。
フォロワーさん達から届くツイートを見ていると、最初は説得したり参加してもらうための努力をするのだけど効果がなく諦め、自分のスキルを上げる方にシフトしている方がほとんどだ。
だから参加させるための方法という本より、家事育児の効率的なやり方という本の方が売れるのだろう。
しかしこれでは結局シュフ側だけが頑張るという構図にしかならない。
シュフは一人で頑張り続けて当たり前と思っている人が本当に多いけど、シュフだって人なんだから一人で頑張り続けられるわけがない。
というより、頑張り続けていること自体を認識していない人もかなり多い。
大変なのは働く側だけじゃねーんだよ!
※LINEスタンプ「専業主夫の日々」…の選考漏れイラストより
積極的な人手さえあれば楽になる
家事育児を効率よくやる一番の方法は夫婦二人で行うことだ。これ以上の方法はない。
何故なら家事育児に足りないのは純粋にマンパワーであるからだ。
「家事育児に参加しない人を参加させる方法」なんてものがあればいいのだが、やる気のない人間にやる気を出させることほど、この世で難しいものもない。
会社に対する忠誠心のない部下にやる気を出させるのが難しいように、家事育児に主体性のないパートナーにやる気を出させるのも難しい。
「自分でコントロールできるのは自分だけ。」
「他者をコントロールしようと思ってはいけない。」
これはアドラー心理学のベストセラー「嫌われる勇気」に書いてあることだが、人はそもそも自分以外の誰かをコントロールすることは出来ない。
もちろん子供も同じだ。親だからといって、子供をコントロールすることはできない。
大変だと認識さえすれば
ならどうすれば家事育児に参加しない人を参加させられるのかというと…そんな方法はないんだ…残念ながら参加させる方法はない。
しかし、参加しようと思わせることは出来るかもしれない。
家事育児の大変さを身をもってわからせれば、「こんなに大変なら妻(夫)を手伝ってあげなければならないな」と思うかもしれない。
大変と思うタイミング
そしてそう思うタイミングって生活していると実は意外と沢山あるんだよね。
シュフが体調を崩した時、出産の入院時(特に二人目以降は育児もセットでやる必要がある)、シュフが用事で家を開けなければならなくなった時、などなど色んなタイミングがある。
こんなときに家事育児を任せて体験してもらうのが一番良い。
実家を出て毎日料理を作ってくれていた母親の有難さに気付くように、家事育児を自分でやってみてシュフの大変さに少しずつ気付いていくだろう。
ワンオペを終わらせられるのは
「ワンオペ」という言葉を日常的に聞くようになってから大分経った。
だがこの言葉を聞かない・見ないで済む日が未だにない。
というよりむしろより聞くようになっている気がする。
ワンオペ育児・家事を終わらせるのに必要なのは「パートナーの主体的な家事育児への参加」だ。
たったこれだけなのに、たったこれだけができない人が多過ぎる。
そしてそれは同じ数だけ苦労しているシュフがいるということ。
ワンオペという言葉を見る度に悲しくなってくる…
シュフは家族の中心的存在
シュフは家事育児をすることで、常に家族の中心にいる。実はとても重要な存在だ。
特に育児は子供が相手であり、つまりは家族のほとんどが対象だから。
逆に働く側は家事育児に積極的に参加しないと家族との接点がどんどんなくなる。接点が無ければ家族のことがわからない。
子供の趣味は?
学校での成績は?
子供は学校で今日何をした?明日の予定は?
友達にはどんな子がいる?
子供が今ハマっているのは?
子供の担任はどんな先生?
子供の好きなお菓子は?
パートナーの今の趣味は?
パートナーの好きな音楽は?
他にも色々とあるが、働く側で全てに答えられる人はどれだけいるだろう。
家事育児に参加するということは、家族との時間が増えるということだ。
それはお互いへの信頼関係構築に繋がるし、何より家族と仲が良くなる。
働く側の老後のために必要なのはお金の心配よりも、家事育児に参加して家族間の信頼関係を築いておくことだ。
それは働く側も主体性をもって家事育児に取り組むことで、必ず獲得できるものなのだ。
そして同時にそれこそが家事育児に苦労しているシュフを救う一番の方法なのだ。
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