今日は「書く・描く側」に立ったお話を。
創作活動を続けていくと一つの節目ともいえる「有料記事」と、「有料記事の作成」や「有料記事を購入してもらうために必要なこと」について書きたいと思います。
(※有料記事という言葉は、有料漫画や有料コンテンツ全般に、無料記事はSNSで発表する漫画やブログの記事に置き換えていただいて構いません。)
有料記事を購入してもらうために必要なこと
もちろん人それぞれにやり方はあるので、あくまで一例として。
俺は今月末に有料漫画の第3弾をnoteで公開予定なのですが、その前に無料漫画を毎週末にInstagramに投稿します。既に1回目は投稿し、2回目は明日公開する予定です。
要するに有料記事を公開する前に無料記事を4回投稿するわけですが、実はこれとても重要なことなんです。
有料記事を公開するにあたって最も大事なのは、良質の作品を作ることではありません。
有料記事を購入する際に人が考えること
有料記事を購入するかどうかを判断する時に人は、
「この作品は面白いのか」
「購入して失敗しないのか」
などの疑問を抱きます。
有料記事を購入する際には、これらの疑問に「大丈夫」と判断するための材料が必要になります。
そこで必要になるのが無料記事の存在です。
良質な無料記事の必要性
多くの人が陥りやすいのが「有料記事に全力投球し、無料記事は多少手を抜く」という考え。
有料記事を購入して読んだ時に無料記事と差が無いと次を買ってもらえない。だから無料記事には力を注がず、有料記事に全力を注ぐという考え方です。
この有料記事に全力を注ぐというのは確かに正しい。またつまらないと次が無いのも正しい。しかし、これには落とし穴があります。
「無料記事が面白くないと有料記事も面白くないんだろうな」
と、人は当然のように考えるということ。だから無料記事は面白くなくてはならないし、無料記事を読んだ段階でファンになってもらう必要もあるんです。
無料記事で人は有料記事の購入を判断している
無料記事は読者の方が有料記事を買うかどうかを決める大切な判断材料であり、無料記事の段階でファンになってもらわなければなりません。
だから俺は「続きは有料で!」という無料から有料記事への導入はあまり良い策とは俺は思いません。続きが気になる人の心理をうまく利用しているんだろうけど、無料記事で完全な状態の作品を見てもらった方がよりファンになってもらいやすいし、何より読んだ人との信頼関係が構築されると思うから。
無料記事で最も大事なのは中途半端な部分で区切って続きを読ませようとすることではなくて、「この記事の中で自分の作品をいかに面白いと思ってもらうか」ということです。
人は知らないものを買おうとしない
有料記事と無料記事の決定的な違いは、
「購入するまでどんなものかがわからない」
ということです。無料記事と違って有料記事は購入するまで中身が全くわからない。
そして人は基本的に知らないものは買おうとしない。
だから自ら作品を説明する必要があります。
自分の作品を世に説明できるのは自分だけなのです。
Twitterやブログで制作過程をこまめに公開したり近況を呟いたりして、自分がどんなものを作っているかを(有料の記事の核心に触れない範囲で)説明するのも有効だと思います。
またこの作者がどんな有料記事を作りそうなのか?という予想を読者の方が想像できるようにするためにも、やはり普段更新する無料記事は大切になってくるでしょう。
人はなかなか動かない
ここからは有料コンテンツを公開した後の話を書いていきます。
公開しても、有料コンテンツはちょっとやそっとじゃ売れません。
実際にやるとわかることだけど、人は本当になかなか動いてはくれません...
俺がSNS上に漫画を公開したのはHatena(当ブログ)が最初で、途中からアメブロにも同時公開。期間は1年くらいかな。
次にInstagramへ漫画を移行し現在まで約1年間。フォロワー数10万人を突破するまでは2,3日に1回公開を徹底。現在アカウントを2つにわけ、主夫の方はフォロワー数約11万人、創作の方は約1.5万人となっている。
この約2年間でSNSに上げた漫画は数百ページになります。
そして現在、店長と店員君シリーズをnoteにまとめており、漫画は有料漫画を含め全部で8話公開中です。
3月末と5月末に有料記事(漫画)を公開し、現在併せて数百人の方に読んでいただきました。
ここまでやって、フォロワー数を11万人まで増やしてやっと数百人である。
(創作アカウントのフォロワー数は約1.5万人なので、そちらが正確な数字かもしれないけど。)
繰り返しのアピールの重要性
上記の有料漫画が数百人に読まれたという話だけど、何も公開後すぐに読んでもらえたわけではない。
第5話の「店長過去編~別に良くない?誕生秘話~」は公開後一晩のうちに買ってくれた人は20人くらいだった。その後Instagramに「 ライバル店長編・前編」「ライバル店長編・後編」「ホワイトデー編・前編」「ホワイトデー編・後編」「フォロワー数1万人突破記念絵」「小ネタ3本」と投稿し、6回全てのキャプションでPRしてやっと総購読者数が500人を突破。その後もPRを続けて順調に購読者は増えている。
これに対し、第8話の「プレゼント騒動編・裏側~店長が選んだ皆へのプレゼント~」は公開後一晩で100人以上に読んでもらえた。これは第5話を読んでくれた約100人が面白かったから次も読もうと思ってくれたからなんじゃないかなぁと思う。それでも第5話の総購読者数にはまだまだ届かない。
その後に主夫アカウントの「姉妹でも真逆」と創作の「6月note発表会参加者募集」と「山ちゃん編・その1」でそれぞれPRして現在順調に購読者は増えている。
これだけ何回PRしてもその度に「昨日知って即買いました!」というコメントが来たりするので、自分が思うよりもずっと人には届かないものだと思った方がいい。だから少ししつこいかな?と思うくらいでも、有料コンテンツをまだ知らない人に届けるために小まめに宣伝するのはもとても大切だと思う。
上記のことからもわかるように、人はなかなか動いてはくれないし、情報も案外届かない。何度も何度も伝えてやっと動いてくれる。気付いてもらえる。
自分の作品を宣伝できるのは自分だけなのだから、繰り返しPRすることは非常に大切なのです。
とにかく公開すること
最後に一番伝えたいことを。
「有料コンテンツを公開して誰も買わなかったら苦労が無駄に…」と思う方がいるかもしれませんが、実は「有料コンテンツを作ること」と「買ってもらえるかどうか」というのは全くの別問題なんです。
買ってもらえるかどうかは有料コンテンツを作って公開した後の話であって、作るかどうかを考える時には関係ないんです。作ってみて自分が「価値があるな」「面白い!」と思ったら有料公開にすればいいんです。それだけです。
本を書いて売る、漫画を描いて売る。有料コンテンツを出す行為と、「それが売れるかどうか」というのは別次元の話なんですよ。自分が価値があると感じたものは有料にすれば良い、ただそれだけの話であって、そこに「買ってくれる人がいるかどうか」は関係がないんです。
— 河内瞬@創作漫画 (@kawauchisyun) 2018年6月7日
というよりは有料モノを出すときに売れるかどうか、皆にウケるかどうかみたいなことを考えると実は「皆」という大衆なんて幻想で存在しないので売れなくて。「自分」が面白いと思って出せば、自分は幻想じゃないし自分みたいな人は世の中に沢山いるので結果売れるという、ちょっと逆説的な話。
— 河内瞬@創作漫画 (@kawauchisyun) 2018年6月7日
あとは購入してもらえるように、前述したように優良な無料コンテンツを同時進行で作ってどんどん公開していけば良いのです。
…まぁせっかく作っても誰も買ってくれなかったら悲しいという気持ちもわかります。しかし、公開しなければ見てもらう機会すら生まれません。
有料コンテンツを作る際に重要なのは出すことであって見てもらえるかどうかではないのです。
うだうだ考えてないでとにかく公開する!それが成功までの一番の近道。つまり結局のところ世の中というのはやった人が勝てるように出来ています。
成功するまでやり続ける人が成功する
ということなんです。
まとめ
有料コンテンツを購入してもらうためにやった方が良いことは
「面白い無料コンテンツをまず増やし最初にファンを獲得すること」
「無料コンテンツで信用を獲得し(自分や作品の傾向を理解してもらい)有料コンテンツの中身を購入する方が想像できるようにすること」
「繰り返しPRすること」
あとは
「幻想の大衆ではなく、自分自身が心から面白い!と思えるものを作ること」
「成功する(沢山購入される)まで諦めないこと」
以上が約2年SNS上に漫画を公開し続けた俺の結論です。
それと「読んでもらっている」という気持ちは決してなくしてはならないかな。変な意見に振り回される必要はないけどね。
以上、これから有料コンテンツを作る人の参考になれば幸いです。頑張って下さいね!
俺ももっと頑張ります!!
今記事の内容をさらに詳しくまとめた記事がnoteにあります。
良かったらチェックしてみて下さい。
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創作活動
・note(店長と店員君シリーズnote限定有料漫画を公開しています)
現在第1弾~第6弾まで公開中!
◆たくさんの方にnote限定有料漫画を読んでもらい、感謝しています!
※第5弾「祐介を落とす遊園地」はお試し版note限定有料漫画です。気になる方は是非!
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