子育てをする側になって見えてきた風景
子育てしながら見る世間は想像以上に窮屈だった。子供の笑い声をうるさいと言う人がいて、少し走ると子供を睨む人がいて、まるで吠えない、走らない躾のいい子犬のように子供を育てなくてはならないと錯覚してしまう。働いていたときはこんなに世間が窮屈だと感じたことは一度もなかった。
— 河内瞬@主夫の日々 (@syufu_desu) 2017年9月1日
子連れで外出すると子供の我が儘よりも周りの視線に疲弊することの方がはるかに多く、呟きました。
同意見の人が思いの外いたので、皆どこかで感じていることなのかな。
子供に不寛容な人は想像以上に多かった
働いている時は気付かなかったのですが、専業主夫として子供を連れて頻繁に出かけるようになると、子育てや子供に対して不寛容な人に多く出会いました。
子連れの親にとって世間がこんなに窮屈だとは思いもしませんでした。(リプや引用リツイートを見ると地方だから感じたことがないという意見も目立ったので、日本がというより東京の話なのかもしれない)外出時は「非常に」気をつかいます。
少子化の隠れた原因はこの子育てに不寛容な社会にこそあるのではないか?と思うくらいです。
特にこの「不寛容」は電車の中で多く目撃します。
下記は実際に電車内で聞いた言葉です。
・電車にベビーカーで乗ってくるなよ
・うるさいなあ(子供の泣き声に対して)
・家族で席を占領するな
・この時間(7時台)に子供が乗るな
・無言で舌打ち
文句を言っているのはほぼ男性。50代以降とみられる人が多いが、意外と若い人もいる。女性で文句を言う人の場合は歳をとっているケースが圧倒的に多い印象。
まず言いたいのが公共交通機関なのだから色々な人が利用するのは当たり前。
赤ちゃんの泣き声や子供の声より、大人の声の方が通常遥かにデカい。
家族で席を占領するなは意味不明だし、7時に乗るなってあなたが乗っているように相手にもその時間に乗る事情があるのだろう。
そもそも文句を言っている本人も数十年前は赤ちゃんや子供であり、大泣きをして生きてきたはずなのだが…
そういう事実を忘れ、他人の事情を想像する力を持たず、また他人を許す能力も無いのだろう。
他にも子供がいると睨んだり、じろじろと見る人もいる。
地方と東京の違い
実家は地方にあり車社会で、移動中に誰かと会うことはなくスーパーや複合施設が人と会う主な接点になります。
またここにいるのは子供や子連れの家族がほとんどで、帰省した時に子育てしにくいと感じたことはありません。
この前帰省した時は感動し過ぎてこんなことを呟いたり
実家に帰省してたけどイライラマンに一切会わなくて寛げた!車社会は目的地まで人に会わないのも大きいか?東京大好きだけど地方で子育てしたい人の気持ち本当によくわかる。神経張らない疲れない。都内は文句言おうと待ち構えてる奴多過ぎ。空間の広さと心の広さは比例するかもと言う大胆な仮説!
— 河内瞬@主夫の日々 (@syufu_desu) 2017年8月22日
東京は移動に電車やバス等の公共交通機関を利用する機会が多く、また人口も多いので不寛容な人と狭い空間で一緒になる可能性がかなり高いです。
独身時代や、結婚して子供が産まれても専業主夫になる前は東京には良い面しか感じていませんでした。
しかし子供を連れて外出するようになると、子供に不寛容な人の多さに疲弊していきます。
日本人より外国人の方が子育てに寛容?
また、紳士な対応をする人も見かけます。
それは外国人男性の方々。
子供を連れて海外に行ったことはないですが、外出先で会う外国人の方々は皆子供に優しい印象を受けます。
実際に見た例を挙げると
・二人で電車に乗って来た母親と子供。その近くにはサラリーマン風の男性と、外国人カップルが座っていました。サラリーマン風の男性は直前までスマホを操作していたのに即寝たふり。一方外国人カップルは男性が女性に何か話して両方がすぐさま立ち、母親に「どうぞ」と席を譲りました。
・超満員電車に乗り込もうとしている家族がいて、父親だけが乗れない状況。それを見た入り口付近にいた外国人男性2人が降り、父親に代わりに入るように言いました。外国人男性はその電車を見送り次の電車に乗っていました。
また、子供を見ると微笑んだり、手を振ってくれたり、外国人の方で子供や子連れに対してイライラする態度をとる人は見かけたことがありません。
日本に来ているからとか多分そういうことではない気がします。
譲らない人は海外でも譲らないと思いますし、譲る人は国内でも譲ると思います。
子育てに不寛容な社会は日本の縮図ではないのか
一番わかりやすいので電車内での例を挙げましたが、これは男性の家事育児参加率が先進国中最低の日本の縮図なのかもしれません。
男性が家事育児に積極的に参加していないから、子供を連れている母親や子供に対して理解が無い。故にイライラしたり文句を言ったりする。
それが圧倒的に男性が多いことからも明らかです。
そして対象は母親(女性)や子供などの弱い立場の人。
守らなきゃいけない人に暴言吐いて、生き難くしてどうするんだ?(俺も子供を連れて電車に乗ることがありますが、俺自身に言われることは少ないです)
家事育児参加率が低いことからもわかるように、日本人男性はどこかで子育てや家事を「自分がするものではない」と思っている人が多いのではないでしょうか。
子育てしやすい環境や空気は社会全体で作る必要があり、それには参加するかどうかの前にまず積極的な家事育児への理解が不可欠です。
子育てに不寛容な個々人の態度は社会全体を不寛容なものにしていきます。
子育てしやすい世の中は個人の「寛容さ」から生まれる
子供に対して寛容になること。
他者への理解を持つこと。
子育てしている人の多くは非常に気をつかいながら、迷惑をかけないように生活しています。
それでも迷惑がかかることもあります。
子供が予想外の動きをすることがあるし、赤ちゃんだったら泣くこともあります。
そんなときに理解のある、もっと寛容さのある社会になって欲しい。
子供にほんの少し笑顔を向けてくれる人がいるだけで、子育てはずっと楽になるのだから。
邪魔な世間の声
また世間の意見に囚われないことも重要です。
「きちんと」「ちゃんと」と世間は求めてきますが、そんなものに囚われず自分の思うままに子育てをすればいいのだと俺は思っています。
親が育児ストレスで潰れてしまっては元も子もないわけですね
noteでは家事育児に対する考え方や下記のようなSNSの運営方法を書いています。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
SNSの活動紹介
主夫と創作の2つの活動をしています。
家事育児などの主夫関係
Twitter、note、Instagram、LINEスタンプ
創作活動
Twitter、note、pixiv、BOOTH、Instagram、LINEスタンプ